「韓国の消費者はカモ？」高価な家電のダイソン、カスタマセンターに不満が集中

[アンカー]
掃除機から空気清浄機やヘアドライヤーまで。

ユニークなデザインで値段も高いために家電業界のブランド品と呼ばれるダイソン。

ところが最近ダイソンに対して消費者の不満が急激に増えていることが分かりました。

ダイソンのカスタマーセンターの方針が原因のようです。コン・ユンソン記者がお伝えします。

[レポート]
4年前、ダイソンのヘアドライヤーを50万ウォン（＝約5万5,000円）近く払って買ったキム氏。

きちんと作動しなかったために3ヶ月前にダイソンのカスタマーセンターに修理してほしくて問い合わせをしました。

カスタマーセンターは「修理は難しい。アウトレット品なら交換することはできる」と答えたそうです。

しかし、しばらく何の知らせもなく、突然「アウトレット品も手に入らない」とし、「10万ウォン（＝約1万1,000円）のクーポンをあげるから新しい商品を買え」と言葉を変えました。

[キム・ナヨン（仮名）/ダイソン消費者]
「ダイソンでは韓国に常駐するエンジニアがいないそうです。カスタマーセンターのシステムがきちんと整っていないのに、販売を続けていることに私は一番呆れます。」

4年前、ダイソンのもう一つのヘア関連製品であるエアラップを約70万ウォン（＝約7万7,000円）で買ったイ・ヘリさんも修理のために問い合わせたところ、最初はアウトレット品を受け取れるという答えを貰いました。

しかし、いくら待っても製品は届かず、いつ手に入れるのかという問い合わせをすると、「分からない」という返事だけが返ってきました。

[ダイソンお客様センターとの通話音声（消費者提供）]
「マニュアルに全く出ていない内容なので、何の確答も何も申し上げられない状態なんです。」

最終的に結局は「割引するから貰って新しいものを買え」という言葉を聞き、修理を諦めました。

[イ・ヘリ/ダイソン消費者]
「韓国のダイソンもイギリスのダイソンもそうですが、高い物を韓国で売るだけでこの人たちはサービスのことは全然気にしないのです。韓国人を本当にカモだと思っているようです。」

今年の1月から先月までに消費者団体などに寄せられたダイソン関連の苦情は864件と、1年前より67%も急増しています。

既に昨年1年間の苦情件数を超えており、ほとんどがカスタマーセンターへの不満です。

部品の需給が難しいために修理できず、アウトレット品への交換もできず、結局は同一製品を再び購入させるよう誘導するというのです。

一部の消費者は「ダイソンのこのような行動は反倫理的で消費者を欺瞞している」と損害賠償訴訟まで検討しているそうです。

これについてダイソン側は「アウトレット品の需給が完了して処理しているところ」とし、「カスタマーセンターのサービスに関してご迷惑をおかけしたお客様にお詫びする」と述べました。