起亜のK8が走行中に停止・・起亜「すべて無償で修理する」

[アンカー]
しばらく道路を走っていると急にアクセルペダルが効かなくなったらどうでしょう。

考えただけでもクラクラします。

最近、起亜自動車で生産したK8ハイブリッド車を運転中にこのような危険な状況に見舞われたというドライバーの経験談が相次いでいます。

起亜自動車は今月末にこの車両をすべて無償で修理することにしました。

パク・チョルヒョン記者が単独報道します。

[レポート]
江辺北路の元暁大橋の北端近くを走っていたK8ハイブリッド車から突然警告音が鳴り始めます。

計器盤には「安全な場所に停車せよ」というメッセージが表示されますが、アクセルペダルはいくら踏んでも速度が上がらず、走っていた力で何とか非常地帯に車を移動させましたが、後ろを走っていた車は辛うじて追突を避けるとクラクションを鳴らします。

止まった車すぐにバッテリーが上がりました。

しかし、修理を担当した整備所では何の問題もないと説明します。

[起亜オートキュー車両整備士]
「正常な異常があるはずがありません。すべてのシステムは正常です。」

[記者]
「異常がないのにこのような症状が・・？」

[起亜オートキュー車両整備士]
「エラーのせいでそうなることも・・・」

問題は、同じ状況になったというドライバーが一人や二人ではないということです。

ネットコミュニティや掲示板には、ハイブリッド車を運転している途中に似たような危険な状況を経験したという書き込みが相次いでアップされています。

[ハイブリッド車の運転手]
「（警告が）また出てきたんです、急に。高速道路で100km/hくらい走っていたら。赤ちゃんもお母さんも大騒ぎですよ。車の横はトラックが猛スピードで走っているから。」

韓国交通公団にも最近、K8ハイブリッド1車種に対して8件の欠陥申告が受け付けられました。

[国土交通部の関係者]
「最近受け付けられた申告なので、メーカーに資料を要求している状態です。」

これに対しメーカーである起亜自動車側もこのような状況を認知しており、「車両ソフトウェアの設定エラーのせいでバッテリーが過充電される事例を確認した」と説明しました。

つまり、過充電による火災を防ぐために出力制限が行われたというのです。

しかし、専門家らは今回のように走行中にアクセルペダルが作動しなければ更に大きな事故に繋がりかねないと警鐘を鳴らします。

メーカー側はひとまず「すべてのK8ハイブリッド車に対して今月末に無償修理する計画」と明らかにしました。

ただ、国土交通部はメーカー側の措置とは別に技術分析の結果に基づきリコールするかを継続して検討する方針です。

国土交通部によると現在までに登録されたK8ハイブリッド車は計6万5,389台です。