借金だらけの韓国、このままでは大変なことに・・・債務・倒産の増加速度どちらも「世界2位」

韓国企業の債務が世界で2番目に早く増えていることが分かった。倒産の増加率も同様に世界2位だった。

19日に国際金融協会（IIF）の報告書「世界債務（Global Debt）」によると、今年第3四半期基準で世界34カ国（ユーロ地域は一つとして扱う）のGDPに対する非金融企業の債務比率を調査した結果、韓国（126.1%）は3番目に高かった。韓国を上回るのは香港（267.9%）と中国（166.9%）だけだった。

韓国企業のGDPに対する債務比率は、第2四半期（120.9%）より5.2%も跳ね上がり、3ヵ月ぶりにシンガポールを抜いて3位へと一段階上がった。増加幅はマレーシア（28.6%→86.9%）に次いで世界2位だ。

昨年第3四半期（120.4%）と比べても5.7%増加しており、1年間の増加速度もロシア（13.4%→81.6%）と中国（8.6%→166.9%）の次に3番目に早かった。

世界的に通貨の緊縮基調が続いているものの、企業の債務比率が逆に高くなった国はこれら3カ国とサウジアラビア、インド、ベトナム、ケニア、南アフリカ共和国、エジプトなど合計9カ国だった。この中で3位ということは、韓国企業の債務の増加速度が他の国に比べて非常に速いという意味だ。

IIFは、韓国を含めた主要17カ国の企業倒産の増加率（今年1月から10月まで・昨年同期比）を比べたところ、韓国は約40%でオランダ（約60%）に次いで2位に上がった。調査対象国は韓国、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、フィンランド、ベルギー、スペイン、スウェーデン、デンマーク、トルコ、カナダ、日本、オーストラリア・シンガポール・南アフリカ共和国だった。

（中略）

経済規模を大きく上回る韓国の民間（家計＋企業）部門の借金は、第4四半期にも継続して増大している。10月の家計融資は銀行圏で住宅担保貸出を中心に9月末より6兆8,000億ウォン（＝約7,400億円）急増し、第2金融圏（＝証券会社、保険会社、クレジット会社、組合の金融部門など）を含めても6兆3,000億ウォン（＝約6,900億円）急騰した。

11月に入っても家計と企業向け融資の増加の傾向は衰える兆しがない。今月16日現在、5大銀行（KB国民・新韓・ハナ・ウリィ・NH農協）の家計融資は計689兆5,581億ウォン（＝約75兆8,500億円）で、10月末の686兆119億ウォン（＝約75兆4,600億円）に比べ約半月で3兆5,462億ウォン（＝約3,900億円）も増えた。

企業向け融資については延滞率も急速に高まっている。韓国銀行が国会企画財政委員会所属のヤン・ギョンスク議員（共に民主党）に提出した資料「企業融資の現状」によると、今年第2四半期現在、国内銀行が融資した企業は350社、融資額は1,262兆ウォン（＝約138兆8,200億円）でいずれも歴代最大となった。

不渡りになった債権（1ヵ月以上延滞元利金基準）は4兆7,000億ウォン（＝約5,100億円）で、2019年第3四半期（5兆1,000億ウォン、約5,600億円）以降で最も多かった。延滞率も0.37%で、2021年第1四半期（0.37%）以来、2年3ヵ月ぶりの最高水準だ。