[単独]物価の高騰で・・・日本産のリンゴの輸入を内部で検討

政府が日本産のリンゴの輸入について内部で検討に入ったことが確認された。輸入禁止品目であるリンゴを輸入して、天井知らずに高騰する値段を抑えるという意図だが、主務省庁である農林畜産食品部が反対している上に農業界からの反発も激しいものと見られる。しかし作況が悪い度に繰り返し「高い値段でリンゴを買わなければならないのか」という不満も多く、議論が予想される。

7日の関係省庁によると、物価を管轄する企画財政部は最近、農食品部に外国産のリンゴの検疫の優先順位を高くするよう要請した。

政府は病害虫を理由にリンゴや梨など8種の作物の輸入を全面禁止している。このうちリンゴは日本をはじめとする計11カ国が韓国に輸出できるよう検疫を申請している状態だ。国内に生果実を持ち込むためには8段階の手続きをすべて通過しなければならず、日本が唯一5段階まで通過している。

経済省庁を中心にリンゴの輸入を推進するのはリンゴの価格を安定させられる対策が他にないためだ。作況の不振による供給の減少で、現在は初物のリンゴが出荷される7月まで手をこまねいて待つしかない。政府のある関係者は「国内は全般的に新鮮果物や野菜類の価格が他の国より高い方」とし、「リンゴの輸入の検疫手続きについて関係省庁に継続して協力を求めている」と説明した。

ただ農政当局は農家の被害を懸念している。ソン・ミリョン農食品部長官は同日に「最速で検疫を通過できたのが中国産チェリーの輸入のときだったが、当時で3.7年掛かった」とし、「価格が高いからとしても今年すぐに輸入できるわけではない」と言い切った。