韓国側の要求を日本が受け入れた・・佐渡鉱山、ユネスコ世界遺産に登録へ

日本政府がユネスコ世界文化遺産の登録を推進している佐渡鉱山について、韓国政府が暫定合意したことが分かった。韓国政府が着実に要求してきた「全体の歴史を反映しなければならない」という部分を日本政府が受け入れたものと見られる。

26日に外交部の当局者は記者団に対し、「困難な過程の末にようやく韓日間での合意が大詰めを迎えている」とし、「特別なことが起こらない限り、27日に佐渡鉱山が世界文化遺産に登録されるものと予想される」と述べた。

現在、インドのニューデリーではユネスコ世界遺産委員会（WHC）が開かれている。ここでは佐渡鉱山を始めとする新規登載案件28件に対して審査を行っているが、佐渡鉱山は27日に扱われる。

新潟県にある佐渡鉱山は江戸時代（1603～1868）には金鉱で有名だったが、太平洋センソーが本格化した後は銅、鉄、亜鉛などの軍事物資を確保する鉱山として主に利用された。この過程で朝鮮人2,000人余りが苛酷な環境で強制労役させられたところとなる。

日本政府は、佐渡鉱山の世界遺産登録を推進する際、遺産の対象期間を江戸時期に限定、朝鮮人に対する強制労働を意図的に排除したと批判されている。

（中略）

日本政府は早くも3つの主な勧告事項をすべて受け入れることにしているが、「（朝鮮人の強制労働を含めた）全体の歴史を反映」については、受け入れるか否かを明らかにしていない。今回、韓国が賛成に転じれば、両国間の交渉を通じて日本が全体の歴史を反映、そのための展示施設も充実させることにするものと予想される。

外交部の当局者は「日本が（佐渡鉱山の）全体の歴史（whole history）を反映すると約束しており、実質的な措置を既に取っている最中」とし、「2015年の軍艦島等の世界遺産登録の時とは異なり、履行の約束だけでなく、履行の具体的な内容について合意しており、実質的な措置を引き出した」と説明した。

しかし日本は、端島（別名：軍艦島）の炭鉱などの近代産業施設の登録について、過去の約束を守らなかった前歴がある。日本は2015年に端島の炭鉱が世界遺産に登録された際、朝鮮人の強制労働を含めた「全体の歴史」を一緒に世に伝えると約束したが履行しなかった。

（後略）