「高麗仏像の法要を行った後に日本の寺院に返還する」・・・瑞山浮石寺、日本に立場を伝える

瑞山浮石寺が長崎県対馬島で盗まれて韓国に密かに搬入された高麗時代の金銅観音菩薩坐像を日本に返還することに反対しないという意思を日本側に伝えたことが分かった。

24日、日本の共同通信によると、浮石寺はこのような意思と共に、仏像を日本に渡す前に仏像の安寧を祈る儀式である法要を境内で行いたいという意向も伝えたという。

浮石寺は今年の6月に対馬島の寺院である観音寺に送った書簡で「仏像を返還する前に本来の所蔵先である浮石寺で会えることを切に願う」とし、「両国の友好増進にも役立つだろう」と明らかにした。

この提案に対して日本では返還の遅延や保安上の懸念などを理由に、法要の開催を認めることに慎重になるべきという意見もあるという。

共同通信は、韓国の政界関係者がこの事案の調整に関わっており、韓日関係を重視する尹錫悦政府も関心を持っていると伝えた。

瑞山浮石寺は、2012年に窃盗団が日本の観音寺から盗んできた高麗仏像は過去に倭寇によって略奪された遺物であるという点を根拠に掲げて所有権を主張してきた。研究者は浮石寺の仏像が14世紀の1378年前後に倭寇によって略奪されたと推定している。

しかし、昨年10月に韓国大法院（＝最高裁）は仏像の所有権が日本にあると判断した。大法院は、元は他人の物だとしても一定期間問題なく占有していた場合は所有権が移ったものとみなす」とし、時効の成立を理由に仏像の所有権が日本の観音寺に渡ったものと判断した。

7年間の訴訟の末に日本の寺院の所有権が認められたものの、これまで返還は行われていなかった。仏像は高さ50.5㎝、重さ38.6㎏で、現在大田国立文化遺産研究院文化遺産保存科学センターの収蔵庫にある。

一方、日本では、元々の所有者が韓国という事実は考える必要はなく、返還は当然なことであり、法要まで許す必要はないという意見が大部分だ。

日本最大のポータルサイトであるヤフージャパンに掲載された記事に付いたコメントに「法要するとは泥棒のくせに厚かましいことこの上ない。要求を聞き入れればまたすべての話を有耶無耶にしようとするだろう。絶対に譲歩する必要はない。すぐに返還させなければならない。応じなければ外交問題にまでしなければならない」というものまであった。このコメントは最も多くの支持を得ていた。