世界の医師が集まる「韓医学を学びに来ました」

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今週末、世界中の医師が韓医学を学びに韓国を訪れました。

鍼治療を研究する国際学術大会が初めて韓医学の宗主国である韓国で開かれたのです。

世界中の医師はAIと韓医学の融合などといった韓医学の最新の治療法に注目しました。

ソン・ソヨン記者です。

◀レポート▶

壇上に立つ韓医師がある外国人の首を見ながら鍼を打ちます。

[韓医師]
「もし痛かったら手を挙げて下さい」

鍼治療で頭痛を和らげるデモンストレーションを披露しています。

鍼を打ってもらうのもフランスの外科医ならデモンストレーションを見ているのも外国の医師です。

[韓医師]
「ここが皮膚、ここが靭帯です」

彼らは自分の身をもって鍼治療を学んでいるのです。

[マリス・マリサード/フランスの外科医]
「完全に新しい経験です。（このような治療を）初めて知りました。（鍼治療用の針の代わりに）麻酔が入った注射器を使えば手術の際に使えると思いました」

彼らはみな国際鍼治療協議会所属の医師で、37年ぶりにアジアで学術大会が開かれると知って済州島を訪れたのです。

鍼治療など伝統医学と現代医学の融合を研究する統合医学に関心を持つ世界36カ国約900人の医師が、韓医学の新しい技術に接しました。

[アナ・スモーラ/ドイツ皮膚科医]
「すべての韓医学は東アジアから来ているので他の国で開かれる学術大会よりも良い機会だと思います。韓国の韓医師の講演を聞くのも興味深かったです」

特に矯正治療法の「チュナ」にAIを組み合わせた機械に注目していました。

これはAIが30秒で姿勢のアンバランスを分析した結果です。

カメ首（＝頭が体の前に突き出ている状態）の症状あると出ていますが、放っておくとどれだけ悪くなるかも予測できます。

不眠症やうつ病を緩和する鍼治療も披露しましたが、参加者は韓医学の宗主国らしい研究の規模や成果に驚きを示していました。

[ナッシュミル・ポールマン/ドイツの痛み治療の専門家]
「韓国では鍼治療の研究が多く行われているという点が興味深かったです。慶熙医療院にも行ってみましたが、そこでも様々な研究が行われている点が印象深かったです」

韓医学界は、世界の伝統医薬市場の規模が2028年までに年平均22%以上成長すると予測しており、市場の主導権確保のために国を挙げた努力が必要だという説明です。